2010年6月に起工された新会堂は、2011年3月に完成しました。
会堂は、大岡山建築設計研究所が設計。モダンな建物に仕上がりました。
3月20日の礼拝後に入堂式が持たれ、3月27日に、新会堂での初礼拝が守られました。
地域に開かれた教会として歩む決意を、教会員一同 あらたに固めました。
2014年9月にパイプオルガンが奉献されました。
このオルガンは、スイスのオルガンビルダー、ヘルマン・マティス氏によって製作されたものです。
元々は1999年に作製されマティス氏の自宅に置かれていたものですが、韮崎教会に導入されるにあたって全てオーバーホールされ、製作し直されました。
マティス氏の工房は、スイスのネフェルスというアルプスの懐に抱かれた町の中にあります。工房は1960年にお父上のマンフレッド・マティス氏によって創設されました。彼はアルザスに残るバッハ時代のジルバーマンオルガンを模範としたオルガン製作を目指しました。
子のヘルマン氏もそれを引き継ぎ、更にフランス的な音の華やかさと柔らかさを加えた製作に取り組んでいます。
そのため、鍵盤とストップ類のアクションにも極力メカニカル・アクションが用いられ、オルガニストの感触を重んじた方式が優先されています。この方針は、全ての製作に当てはめられ、オルガン本体から木管の作成に至る木工作業、彼独自の鉛と錫の配合による板製作から、最後の整音まであらゆる作業が工房内で一貫して行われています。
マティス・オルガンの評価は世界中に認められており、日本でも同志社大学、青山学院大学、日本キリスト教団澁谷教会、教団横浜指路教会などにも設置されています。何よりもヘルマン・マティス氏の名を高からしめたのは、2006年にヴァチカンのシスティーナ礼拝堂に教皇のために作製されたパイプオルガンでしょう。
韮崎教会の始まりは、1881年に伝道が始まったとの記録がありますが、1888年5月、日本メソヂスト教会により「韮崎講義所」として設立されました。
山梨英和学院を生み出した、カナダ・メソヂスト教会の宣教師・婦人宣教師によって支えられてきました。
1924年には、幼稚園(現在の山梨英和ダグラスこども園)を併設し、1938年、現在地に塔のある会堂を建設しています。
1954年4月に会堂が類焼。1955年8月に会堂が建て直されました(右のイラスト)。
しかし長い年月と共に建物の老朽化が進み、2009年4月の教会総会をもって会堂建築が正式に承認され、2010年6月に新会堂の起工となりました。